2018年12月2日日曜日

猟に使う道具を並べてみる【刃物編】

12月に入り、そろそろ雪への備えをしなければならない時期になりました。

先日罠猟でイノシシを捕獲できましたが、銃猟では…まだです。
でも無理して山に入ることはしません。獲物より安全が第一ですね。

今回は狩猟で使う【刃物】を紹介しようと思います。


・私の「刃物セット」



 私が猟をする際に使用する刃物はこの3つになります。
左から2つがナイフ、一番右はノコギリです。

左から順番に用途を紹介しようと思います。



 このモーラ・ナイフは主に獲物を捕獲した際の内臓出しに使います。
ステンレススチールで錆びにくく、価格が安いです。
切れ味もいいので重宝しています。オレンジ色なところもいいですね。
大切な道具の1つです。

鍛造ナイフ


 このナイフは獲物の放血、内臓出しに使います。
実はこのナイフ、私が制作しました。(すべてを私一人で制作したのではありません。)

 福井県に、「タケフナイフビレッジ」という、刃物職人の方達のギルドのような施設があります。施設では一般向けの体験教室が開かれているのですが、その中に、

「手造り鍛造ナイフ教室」

というものがあります。1泊2日でオリジナルの鍛造ナイフを造ることが出来る素敵な教室です。(様子はYouTubeで知ることが出来ます。参考までに→手造り鍛造ナイフ教室

面白そうなのでやってみよう!ということで参加したときに制作したものです。
シースも教室の中で制作したもので、ぴったり収まるように作りました。

昨年の猟期前に制作し、形状も私が考えたものなので、猟に行く時はいつも携帯しています。愛着のある道具の1つです。

・ノコギリ


 このノコギリは、獲物の胸骨が硬いときにそれを開くために使用します。
特に成体のイノシシなどは、ナイフで無理に胸骨開こうとすると刃が痛むので、
無理せずこのノコギリを用います。刃が長くないので荷物が嵩張らず便利です。
これも大切な道具の1つです。



 以上が、私が狩猟で使う「刃物セット」です。剣鉈などの長い刃物は今のところ不要なので持ち合わせていません。今ある道具を大切に使っていこうと思います。

2018年11月6日火曜日

猟に使う道具を並べてみる【服装編】

11月になりました。福井県では11月1日より罠猟による
二ホンジカ・イノシシの狩猟が始まっています。

(参考:平成30年度 福井県に入猟しようとする者の狩猟者登録について 福井県HP)

残りの狩猟鳥獣の捕獲については、11月15日より始まります。

前回は私が【罠猟】で使用する道具を紹介しました。
(参考:猟に使う道具を並べてみる【罠猟編】


今回は狩猟の際に着用する【服装】を紹介しようと思います。


・私の「ハンティングウェア



 私の狩猟をする時の格好は大体イラストの通りです。
写真で見ると次の様になります。(撮影が下手なので、分かりづらいかもしれません。)


 狩猟を始めた年は、ワーク〇ンの作業ズボンにユニ〇ロのフリース、インナーは同じユ〇クロの極暖ヒート〇ックで山に行っていました。数時間歩くうちに汗で服が重くなり、体が冷えて風邪をひきそうになりました。狩猟服の「快適さ」を考えることも重要だなと痛感しました。
 翌年である昨年度の猟期は、上の写真にある格好で山に行きました。
とても「快適」だったので、今年も同じような服装で狩猟をする予定です。

そんな私の「ハンティングウェア」を順番に紹介します。

mont-bell フィッシングハット


 オレンジ色の帽子です。福井県では、12月中旬ごろから雪が降り始め、年明け以降は雪山猟になります。頭部に雪がかからないこの帽子はとても快適です。
また、蜘蛛の巣などがある場所でも帽子の“つば”が先に蜘蛛の巣に当たってくれます。そのため蜘蛛の巣が顔にかかって不快な思いをすることが少なくなりました。

Hide N Seek ハンティングベスト


 オレンジベストです。1年目は猟友会から支給されたものを着用していましたが、サイズが大きくブカブカで、小枝などを脇に引っ掛けることが多く不快な思いをしていました。体にフィットするベストを探している中で見つけたのがこちらのオレンジベストです。撥水機能があり、ポケットも豊富。小枝を引っ掛けることも激減しました。(何よりかっこいい!!)

mont-bell ストームクルーザー ジャケット


 ゴアテックス製のレインウェアです。この商品を使う前は、ヤッケやカッパを使用していたのですが、すぐ内側が蒸れて不快でした。このレインウェアはヤッケやカッパに比べて蒸れにくく、水を通しにくいので、雪山でも十分快適に行動が出来ました。洗っても1日程度で乾くのでとてもありがたいです。

mont-bell ウイックロンZEOサーマル ロングスリーブジップシャツ


 レインウェアの下はインナーシャツとこの長袖シャツを着ています。ハイネックなので簡単な首回りの保護になること、そして暖かいことがお気に入りです。
冬期は山に行く時以外にも着ています。

mont-bell サニーサイドパンツ


 ズボンはこれを着ています。ストレッチがきくので、足を動かしてもつっぱることがなく、少し撥水?もするので雪山でもこれを着用しています。とっても楽です!

mont-bell ジオライン M.W. ハイネックシャツmont-bell ジオライン M.W. タイツ


 インナーは上下共にモンベルのジオラインのM.W.を着用しています。ジオラインには生地の厚みが3種類あり、私が着用しているのはちょうど中間のものです。福井の雪山でも、今のところ不満なく使用しています。快適なので普段も着ています。



 以上が、私が狩猟の際に着用する「ハンティングウェア」です。着るものも色々種類があって面白いですね。これからも少しずつ「快適さ」を追求しながら、より楽しく安全な狩猟を行いたいと思います。

2018年10月29日月曜日

猟に使う道具を並べてみる【罠猟編】

 もうすぐ11月になります。
私が狩猟をする福井県は、11月1日より一部の猟期がスタートします。

(参考:平成30年度 福井県に入猟しようとする者の狩猟者登録について 福井県HP)


とても待ち遠しいですね。
今年はどんな猟期になるのか、とてもワクワクしています。

猟期が目前に迫る今、私が狩猟に使用している道具を紹介してみようと思います。

今回は、3年目となる【罠猟】に関する道具を紹介します。


・私の「罠猟セット」



 罠猟ではいつもこんな感じでカゴにまとめて「罠猟セット」を作っています。
罠を仕掛けに行くとき、見回りの時は「罠猟セット」を車に積み込んでいます。

「罠猟セット」の中身を順番に紹介します。

・くくりわな(弁当箱)



 私は罠猟の中でも、主に「くくりわな」という罠を使います。「くくりわな」の中にもいくつか種類があり、私は「弁当箱」と呼ばれる形のものを使用しています。
自作する人もいますが、私は支給されているものを使っています。

・罠標識・看板



 罠を仕掛けた際に必ず設置する必要があります。写真には注意喚起の看板のみが写っていますが、設置者の名前・連絡先・登録番号を記載した標識も「罠猟セット」に入っています。

・針金



 手でも簡単に曲げられる細さの針金は、罠標識や看板を設置するのに使います。針金以外に、写真にはありませんがビニール紐を使う場合もあります。

・移植ごて



 私が使う「弁当箱」は、設置場所を10cm程度“掘る”必要があります。そのために移植ごてを使用します。

・山菜堀り用移植ごて



 移植ごてを使って“掘る”作業を行っていると、雑木の根っこが邪魔になる場合があります。その際にノコギリ状のもので簡単に根っこを切除するために使用します。昨年までは草刈り鎌を使っていたのですが、写真にある商品を発見したので今期からはこれを使用するつもりです。

・プライヤー



 プライヤーは針金を切断したり、くくりわなのワイヤーのねじを締めたりする作業に使用します。

・ビニールのテープ(糊なし)



 罠を仕掛けた後は、こまめに見回りをします。その際に罠を仕掛けた場所を見失うことのないように、ビニールテープを近くの雑木の枝などに巻き付けておきます。
蛍光色なので、しっかりと安全な距離から確認できます。
 また、大型獣(イノシシ、二ホンジカ)などは、くくりわなにかかると罠を中心に数mの範囲で暴れていることが多いので、罠の近くの地面に1~2mの枯れ枝などを刺し、その先端にこのビニールテープを巻いておくと、罠に掛ったかどうかが遠目からでも確認できるのでとても便利です。

・土嚢袋、レジ袋



 「罠猟セット」のカゴのまま、山を歩くのは大変なので、罠を仕掛ける場所にアタリを付けた後は、必要な道具を土嚢袋に入れて仕掛け場所までもっていきます。また“掘る”作業で出た土を入れておくためにもビニール袋を持ち歩きます。
(イノシシなどの匂いに敏感な動物は、地表付近の土と“掘る”作業で出た地中の土の匂いをかぎ分け、罠を看破すると聞いたことがあります。それを回避するためにも、ビニール袋で土を管理するようにしています。)

・ニトリルゴム手袋(粉なし)



 手が土で汚れないように、また、イノシシなどを捕獲した際にできるだけ衛生的に初期処理ができるように食品衛生法に適合した使い捨ての手袋を持ち歩いています。私はいつも写真にある手袋を地元のワー〇マンで1箱1000円程度で購入しています。



 以上が、私が罠猟で使う「罠猟セット」の道具です。
実際に狩猟鳥獣が掛った場合はこの他に止めさしのための銃、ナイフ、引き出し用のロープ等、色々必要になりますが、それは別の機会にお話ししようと思います。

今年の猟期も、安全第一で楽しもうと思います。

2018年10月15日月曜日

狩猟をはじめたきっかけ

 ―どうして狩猟をはじめたの?―

 と言われることが最近ありましたので、私が狩猟をはじめたきっかけを綴ってみました。拙い文章ですがよろしければ最後までお付き合いください。(興味のない方はブラウザバックをお願いします。)



・元々狩猟をする気はなかった

 祖父が20年ほど前から狩猟をしていたので存在自体は知っていましたが、私自身、狩猟には興味はなく、鹿肉や猪肉、時には熊肉が食卓に並ぶ(肉だ!!やった!!)程度にしか考えていませんでした。私が高校生の頃、家の車庫で祖父が猟仲間と解体作業をしている時も、差し入れにコーヒーを淹れるときに関わるくらいで、特別な感情は抱かなかったように記憶しています。



・大学卒業後に狩猟に出会う

 県外の大学を卒業後地元福井に戻り、パートタイムで仕事をしていましたが、仕事以外の時間はそれといった用事もなく、車で一人旅をする日々が続いていました。そんな時、

 ―暇なのだったら(狩猟)免許取ったらどうだ?―

と狩猟をしていた祖父から言葉をもらいました。
早速、狩猟免許試験を受験し、第一種銃猟とわな猟を取得しました。大学を卒業した年の夏のことでした。(銃の許可については別の機会にお話しします。)

 狩猟は自分にとって存在は知っていたものの、ほぼ関わりの無かった未知の世界だったので、取得活動中のワクワクしていたことはいまでも覚えています。



・気づいたらハマっていた


 祖父について山に入ったり、一人で山に入ってみたり、できる範囲で狩猟の世界に関わりました。1年目は罠猟のみ、2年目は許可を受けた銃猟も加わり、そして3年目の猟期が目前に迫っています。2年間のまだまだ短い狩猟生活ですが、今一番思うことは、


 「狩猟の世界はめっちゃ面白い」


ってことです。


 ―食べれるか分からない野草やキノコ。

 ―出会えるか分からないけれど間違いなくそこにいる野生動物達。

 ―毎回入るたびに表情を変える山。


 今までも自然が身近にある環境で暮らしてきましたが、狩猟をはじめて山に通う中で、今まで知っていた山が立体感を伴って自分の前に立ち現れてきた時、自然の面白さ、楽しさを感じるようになりました。この感覚は今もあります。だからこそ狩猟を続けていますし、これからも続けたいと思います。

 今年の猟期もめっちゃ楽しみです。


以上、「時間があったのでとりあえずやってみた」というのが狩猟をはじめたきっかけです。

2018年10月1日月曜日

はじめまして

はじめまして

「タカさん」と申します。

福井県の嶺北を中心に、2016年から罠猟、2017年から銃猟をしています。

日頃の狩猟に関する活動記録を残すためにブログをはじめました。

どうぞよろしくお願いします。