2018年10月29日月曜日

猟に使う道具を並べてみる【罠猟編】

 もうすぐ11月になります。
私が狩猟をする福井県は、11月1日より一部の猟期がスタートします。

(参考:平成30年度 福井県に入猟しようとする者の狩猟者登録について 福井県HP)


とても待ち遠しいですね。
今年はどんな猟期になるのか、とてもワクワクしています。

猟期が目前に迫る今、私が狩猟に使用している道具を紹介してみようと思います。

今回は、3年目となる【罠猟】に関する道具を紹介します。


・私の「罠猟セット」



 罠猟ではいつもこんな感じでカゴにまとめて「罠猟セット」を作っています。
罠を仕掛けに行くとき、見回りの時は「罠猟セット」を車に積み込んでいます。

「罠猟セット」の中身を順番に紹介します。

・くくりわな(弁当箱)



 私は罠猟の中でも、主に「くくりわな」という罠を使います。「くくりわな」の中にもいくつか種類があり、私は「弁当箱」と呼ばれる形のものを使用しています。
自作する人もいますが、私は支給されているものを使っています。

・罠標識・看板



 罠を仕掛けた際に必ず設置する必要があります。写真には注意喚起の看板のみが写っていますが、設置者の名前・連絡先・登録番号を記載した標識も「罠猟セット」に入っています。

・針金



 手でも簡単に曲げられる細さの針金は、罠標識や看板を設置するのに使います。針金以外に、写真にはありませんがビニール紐を使う場合もあります。

・移植ごて



 私が使う「弁当箱」は、設置場所を10cm程度“掘る”必要があります。そのために移植ごてを使用します。

・山菜堀り用移植ごて



 移植ごてを使って“掘る”作業を行っていると、雑木の根っこが邪魔になる場合があります。その際にノコギリ状のもので簡単に根っこを切除するために使用します。昨年までは草刈り鎌を使っていたのですが、写真にある商品を発見したので今期からはこれを使用するつもりです。

・プライヤー



 プライヤーは針金を切断したり、くくりわなのワイヤーのねじを締めたりする作業に使用します。

・ビニールのテープ(糊なし)



 罠を仕掛けた後は、こまめに見回りをします。その際に罠を仕掛けた場所を見失うことのないように、ビニールテープを近くの雑木の枝などに巻き付けておきます。
蛍光色なので、しっかりと安全な距離から確認できます。
 また、大型獣(イノシシ、二ホンジカ)などは、くくりわなにかかると罠を中心に数mの範囲で暴れていることが多いので、罠の近くの地面に1~2mの枯れ枝などを刺し、その先端にこのビニールテープを巻いておくと、罠に掛ったかどうかが遠目からでも確認できるのでとても便利です。

・土嚢袋、レジ袋



 「罠猟セット」のカゴのまま、山を歩くのは大変なので、罠を仕掛ける場所にアタリを付けた後は、必要な道具を土嚢袋に入れて仕掛け場所までもっていきます。また“掘る”作業で出た土を入れておくためにもビニール袋を持ち歩きます。
(イノシシなどの匂いに敏感な動物は、地表付近の土と“掘る”作業で出た地中の土の匂いをかぎ分け、罠を看破すると聞いたことがあります。それを回避するためにも、ビニール袋で土を管理するようにしています。)

・ニトリルゴム手袋(粉なし)



 手が土で汚れないように、また、イノシシなどを捕獲した際にできるだけ衛生的に初期処理ができるように食品衛生法に適合した使い捨ての手袋を持ち歩いています。私はいつも写真にある手袋を地元のワー〇マンで1箱1000円程度で購入しています。



 以上が、私が罠猟で使う「罠猟セット」の道具です。
実際に狩猟鳥獣が掛った場合はこの他に止めさしのための銃、ナイフ、引き出し用のロープ等、色々必要になりますが、それは別の機会にお話ししようと思います。

今年の猟期も、安全第一で楽しもうと思います。

2018年10月15日月曜日

狩猟をはじめたきっかけ

 ―どうして狩猟をはじめたの?―

 と言われることが最近ありましたので、私が狩猟をはじめたきっかけを綴ってみました。拙い文章ですがよろしければ最後までお付き合いください。(興味のない方はブラウザバックをお願いします。)



・元々狩猟をする気はなかった

 祖父が20年ほど前から狩猟をしていたので存在自体は知っていましたが、私自身、狩猟には興味はなく、鹿肉や猪肉、時には熊肉が食卓に並ぶ(肉だ!!やった!!)程度にしか考えていませんでした。私が高校生の頃、家の車庫で祖父が猟仲間と解体作業をしている時も、差し入れにコーヒーを淹れるときに関わるくらいで、特別な感情は抱かなかったように記憶しています。



・大学卒業後に狩猟に出会う

 県外の大学を卒業後地元福井に戻り、パートタイムで仕事をしていましたが、仕事以外の時間はそれといった用事もなく、車で一人旅をする日々が続いていました。そんな時、

 ―暇なのだったら(狩猟)免許取ったらどうだ?―

と狩猟をしていた祖父から言葉をもらいました。
早速、狩猟免許試験を受験し、第一種銃猟とわな猟を取得しました。大学を卒業した年の夏のことでした。(銃の許可については別の機会にお話しします。)

 狩猟は自分にとって存在は知っていたものの、ほぼ関わりの無かった未知の世界だったので、取得活動中のワクワクしていたことはいまでも覚えています。



・気づいたらハマっていた


 祖父について山に入ったり、一人で山に入ってみたり、できる範囲で狩猟の世界に関わりました。1年目は罠猟のみ、2年目は許可を受けた銃猟も加わり、そして3年目の猟期が目前に迫っています。2年間のまだまだ短い狩猟生活ですが、今一番思うことは、


 「狩猟の世界はめっちゃ面白い」


ってことです。


 ―食べれるか分からない野草やキノコ。

 ―出会えるか分からないけれど間違いなくそこにいる野生動物達。

 ―毎回入るたびに表情を変える山。


 今までも自然が身近にある環境で暮らしてきましたが、狩猟をはじめて山に通う中で、今まで知っていた山が立体感を伴って自分の前に立ち現れてきた時、自然の面白さ、楽しさを感じるようになりました。この感覚は今もあります。だからこそ狩猟を続けていますし、これからも続けたいと思います。

 今年の猟期もめっちゃ楽しみです。


以上、「時間があったのでとりあえずやってみた」というのが狩猟をはじめたきっかけです。

2018年10月1日月曜日

はじめまして

はじめまして

「タカさん」と申します。

福井県の嶺北を中心に、2016年から罠猟、2017年から銃猟をしています。

日頃の狩猟に関する活動記録を残すためにブログをはじめました。

どうぞよろしくお願いします。